Ableton LIVE 7 使い方 キックの音作りにハマってしまって4日もやってた。

The Chemical Brothers/Midnight Maddness http://jp.youtube.com/watch?v=UoaeEAdDv-cのキックを再現しようと最初はOperator使って作っていたんだ。結構いい感じに出来たと思ったら次の日に聴いたら似てなかった。最初布団の上でiBookiPodに付いてきた白いヘッドフォンで音作りしていて、モニタースピーカー(MSP3)で小さな音で確認したくらいで、その適当な感じの気軽さが良かったんだが改めてモニター用ヘッドフォン(CD900ST)で聴いたら非常に表面的な印象だけ真似していて全然違う音だった。2日目はちょっと本腰入れて椅子に座って作業した。やはりOperatorとLIVE 7付属のコンプなどで作業。コンプのエディットにはBCR2000を使用。BCR2000はコントロールサーフェスに対応しているのでオートでアサインされるが、スレッショルドとアウトプットが別のバンクにアサインされるようになっているので使いにくすぎる。ヘルプによるとAKAIのMPD32だったらツマミにバンク切り替えが無い関係で8つのツマミの中にスレッショルドとアウトプットがアサインされるみたい。BCR2000ではバンクを複数使って全部の操作子にツマミがアサインされる。しかしBCR2000には何がアサインされているか表示が無いので覚えてないと使えない。そんなに馬鹿正直に全てアサインせずに1バンクで重要なとこだけアサインして欲しかった。解決法はInstrument Rackにコンプをぶち込み、8つのツマミに自分で好きな配置でアサインしてプリセットとして保存してしまえばいい。これは全てのInstruments、Effectに使えるやり方。今度気が向いたときにOperatorとかも音が大きく変化する操作子を8つ以内で選んでアサインしてみるか。
3日目は考え方を変えてハード音源NovationのDrumstaionを引っ張りだして試す。なんか違う。
そして4日目の昨夜はiPod TouchのiDrumも試すが違う。結局ハード音源Ensoniq ASR-Xの中にあった音が似ていたのでそれにMDX8000というベリンガーのマルチバンドコンプを薄くかけて更にLIVE 7のコンプでアタックを強調したら満足いく似た音が出来た。教訓、ドラムサウンドの場合音を自分で作るより似た音を探す方がいい結果がでる。お手本は909の音を非常にアナログな質感の良いビンテージなコンプかプリアンプで加工して作ったような音に聴こえるんだが、勘違いかもしれない。とにかくそんな良いアウトボードもプラグインも持ってないので最初からお手本に似た音を探す方が正解だった。ケミカル(The Chemical Brothers)はアナログシンセ含めて未だに「ハード音源派」な音をしている。そういうとこが好きなんだが、正直一世代前のサウンドになってしまった感はある。
 しかし俺的にはそれでいいのだ。今回はケミカルの音を研究、再現しているが今後はオービタルなんかも手本にしていきたい。サウンド自体は古くてもいいのだ。だからこそ他の部分で工夫する余地が生まれる。古いもの、流行遅れのものを意外な感じに組み合わせて全体としては新しい印象のものを作れればそれが狙いだ。音楽はどこか一カ所面白い部分があればいい。今回の曲でいえばコード進行はキーを CとするとF-G-Em-Fで「4534」の繰り返しだ。これも音極道さんの記事で取り上げられたJ-POPの王道進行の変形パターンだ。俺はただ再現するだけではなくてちょっとコード進行を変えてみようと思っている。音極道さんが指摘していたスピッツの「ロビンソン」、上田正樹の「悲しい色やね」と同じ工夫だ。要は同じ「4534」でもEmをEに変えてF-G-E-Fとし、A♭(G♯)を含んだ一工夫あるメロディにするつもりだ。スタジアム級のライブアクトになったケミカルはベタなコード進行でより多くの人に対応した分かりやすいメロディを採用しているが、俺の場合はちょっとオルタナ感も込めていきたい。