iPhoneのタッチパネルを使ってAbleton LiveでDJや曲作りを - TouchOSC+Ableton Live 使い方

TouchOSCについての全記事はこちらからどうぞ
http://d.hatena.ne.jp/coldplayer/searchdiary?word=%2A%5BTouchOSC%5D

http://hexler.net/touchosc


||||||||||||||||||||||||||||||

  • ファースト・インプレッション〜これけっこういいな

iPhone/iPod touchのアプリ「TouchOSC」。これはPCと無線接続して使うフィジカルコントローラー。
TouchOSCでAbleton LIVE 7を操作したら面白かった。最初はAbleton LIVE 7のミキサーのフェーダーにTouchOSCをアサインして音量をコントロールしてみた。そしたら反応が結構いい。しかもTouchOSC側から動かしてもAbleton LIVE 7側から動かしてもフェーダーがちゃんと同期して動く。つまり相互に通信してくれる。ポケットサイズでタッチパネルで接続は無線でオートメーションを書くことが出来る。この時点で類似の商品が見た事無い。こりゃけっこう進んでるし楽しいなと思った。
||||||||||||||||||||||||||||||

  • monomeみたいな画面をどう使うか?

TouchOSCはフィジコンの「画面レイアウト」を選ぶ事ができる。試した結果「Simple」レイアウトを選んだ。レイアウトの中でさらに画面が切り替えできてフェーダー画面やAKAI MPCのパッド風画面などがある。MPCパッド画面は単純にセッションビューのクリップやシーンにアサインしたら便利だった。
 また、monomeみたいな画面もあった。これをどう使えばいいのかいろいろと試した結果、Ableton LIVE 7のセッションビューにアサインし、ステップシーケンサー風に使う事でしっくりきた。
|||||||||||||||||||||||||||||| 
Ableton LIVE側の操作
セッションビューのクリップに何かの曲を読み込んで印象的な数小節を選んで最大8つくらいに分割する。それらを同一トラックに縦に並べる。これらのクリップをTouchOSCに横一列にアサインする。
フォローアクション(Follow Action)機能で順再生させる。
||||||||||||||||||||||||||||||
TouchOSC側
ステップシーケンサー風にボタンが左から右へと点灯して進んでいく。これを眺めているだけである種の満足感が得られ、楽しい。当然ボタンを操作して任意にスキップさせたり戻したり出来る。その際にも光で操作が反映され誰にでも非常に分かりやすい。8かける8のmonome風画面であり、ひとつひとつのボタンは非常に小さいため押しにくいが〜このような使い方なら視覚的効果を生み、新たな操作感が得られる-また、AKAI APC40を一足早く手に入れて試しているような気分を味わう事も出来る。〜のでアリだろう。
||||||||||||||||||||||||||||||

  • オートフィルターをX-Yパッドにアサインする。エフェクトのオン、オフをスイッチボタンにアサインする

 TouchOSCは操作中に簡単に4つの画面が切り替えられ、それぞれの画面下部に4つのボタンを持つ。これらに何をアサインすればいいのか?Ableton LIVE 7のミキサーのミュートスイッチにアサインするのもいいが、プラグイン・エフェクトのオン、オフボタンにアサインしてみた。リバーブ、オートフィルター、ピンポンディレイ、ビートリピートなどを使用。TouchOSCのX-Yパッド画面はAbleton LIVE 7付属のオートフィルターにアサイン。
||||||||||||||||||||||||||||||

  • DJをしてみる

 TouchOSCだけでDJごっこを行ってみた。しばらく試行錯誤。どのプラグインエフェクトをどのトラックにかけるべきか?どのプリセットが面白いか?等試す。
 そのうちこれだ!という感じのセッティングがAbleton LIVE 7上で決まったのでPCの画面をオフにしてiPod touchだけ触ってDJしてみた。そこそこ使える。安定性も含めて、実用性は十分あると感じた。また、家のものに見せてみたが反応が良かった。
とにかく操作性が良く、分かりやすいのがいい。
||||||||||||||||||||||||||||||

  • 全く新しい直感的な操作感が得られるので楽器をいじっている感覚でAbleton LIVEが操作出来る

 プラグイン・エフェクトのオン、オフの感覚はトラックパッドやマウスでやっているのと全く違って、耳で判断していけるのでより演奏に近いフィーリングが得られる。プラグイン・エフェクトの並びやプリセット選びなども耳で選んだせいか結果的に普段使わないような感じになって新鮮だった。出音もいつのまにかパーティー感のある(勢いがあって開かれた感じの)強力な音になっていて機材に思わず感心してしまった。
||||||||||||||||||||||||||||||

  • 全体的な感想

 実はたまたま開いていた作りかけの曲のプロジェクトにオーディオトラックを追加してこのチェックを行ったのだが、DJごっこと曲作りが途中から混ざって境目が無くなり、まさにAbleton LIVE的な作業が行えた。
 脱線するが、DJ的なことに興味が無くても「数分間ループすることに耐える音楽を作る」というのは難しく、取り組むと面白い。本物のポップスはサンプリングしてループしてみるとその曲が秘めていた演奏の強度が分かる。絵や写真を拡大する事で細部が見えるように、音楽は短く繰り返して再生することではじめて細部が知覚され、細かい演奏が聴こえてくる。本題に戻る。
 フィジコンは人並みに数台を試してきたが、TouchOSCは他では得られない特別な感じがあった。インターフェイスが違うとDAWの潜在能力が引き出されるのか、他人が使いこなしているのを見て感心したりするときに味わう「こんな使い方が出来るのか〜感」が一人で味わえてしまった。

2013年Abletonのコントローラー選びを考えてみるという企画をやりました(生放送第七回)。
http://www.youtube.com/watch?v=LxHvWWmg35A
http://www.youtube.com/watch?v=LxHvWWmg35A:MOVIE:W300

||||||||||||||||||||||||||||||
使用機材 MacBook OSX 10.5、iPod touch

  • アプリ、ソフトの値段


OSCulator(http://www.osculator.net/wiki/) 19$から〜いくらでも(!)(まだ買わずに試用中)
このOSCulatorは現在では不要になった。
以前はTouchOSCがOSC信号しか出せなかったからOSC→MIDIの変換のためにOSCulatorが必要だっけど、今ではTouchOSCが単体でMIDI出力に対応した。

    • -
  • 関連記事

iPhoneをオリジナル・デザインのコントローラーとして使ってDJをする動画 【Ableton LIVE 使い方】
http://d.hatena.ne.jp/coldplayer/20090808/1249659171
TouchOSCでDJをする様子、TouchOSCの画面をオリジナルデザインする様子の動画です。


  • 2012-03-05
  • 2012-02-24
  • 2012-01-31
  • 2011-11-22
  • 2011-11-18
  • 2011-11-16
  • 2011-04-24
  • 2010-12-18
  • 2010-12-07
  • 2010-10-17
  • 2009-08-08
  • 2009-06-13
  • 2009-01-27