AKAI Synthstation Appのエクスポート機能が何気にすごい!


SynthStation - Akai Professional

iPad版のAKAI Synthstationを本格的に活用し始めてから、iPhone版のAKAI Synthstationも使うようになった。

初代のiPadでは起動が失敗することもあるAKAI Synthstationだが、iPhone4Sでは起動が失敗することもないのでおそらくメモリーの大きさなどが関係しているのだろう。初代iPadで使う対策としてはiPad自体を再起動して直後にSynthstationを立ち上げればオーケー。

iPhone版のSynthstationなら常に持ち歩いていることになるので、暇なときに弄って曲が出来た。
今回の試みとしてはパートごとにmini kaoss pad 2でエフェクトかけ録りを行い、それをmini kaoss pad 2内部のレコーダーにレコーディングしてコンピューターで波形を処理してMPC1000で組んで広義のダブ、ディスコ・ダブみたいなことをやるつもり。

それはそれとしてSynthstationのエクスポート機能を使ってみたら感動してしまった。


↑ ソング画面の右下にある[Recorder]ボタンをタップする


↑ するとこういうレコーダー画面になるので、任意のタイトルを英語で入力してから[REC]ボタンを押して曲を再生する。

他の画面に移っても構わないのでシンセを弄ったり弾いたり出来る。レコーディングを終えるときにはレコーダー画面に戻って再び[REC]ボタンを押す。


↑Synthstationを立ち上げた状態のまま、レコーディング画面下部にあるアドレスにパソコンのブラウザーSafariとかInternet Exploler)からアクセスするとこのようにWavファイルでエクスポートされている。

・・・ん?

下にある同じくエクスポートされたmidファイル(MIDIファイル)は何だろう?


これはもしかして..! と思ってAbletonに読み込んでみたらやはり曲のMIDIファイルが書き出されたものだった。
つまり演奏をオーディオとしてエクスポートするだけでなく、同時にMIDIの演奏情報としてもエクスポートされていたのだ..!!!

SynthstationでエクスポートしたMIDIファイルはそのままではAbletonは4パートが混在した1トラックのMIDIトラックとして認識してしまうが、おそらくこれはマルチパートでエクスポートされたMIDIファイルのはず。


↑ そう思ってSynthstationでエクスポートしたMIDIファイルをMPC1000 (OSは JJOS2 XL)に読み込んでみたら見事に再現された。BPMもちゃんと再現されている。

[REC]ボタンを押してから曲を再生するまで間があったにもかかわらずMIDI情報の頭には空白が入っておらず、単に書き出すだけではなく使い勝手も考えられて設計されているのがナイス!


↑ 1~3トラックが3つのシンセパート。10トラックにドラムパートという構成(DTMの伝統では昔からドラムパートは10ch)。

もちろんこれはMIDI演奏情報オンリーなのでシンセの音は含まれていない。だからMPC1000にMIDIでシンセを繋いで鳴らす必要がある。

とにかく、これでAKAI SynthstationとMPC1000がいい形で連携できるようになった。Synthstationは音楽アプリの中でもかなり直感的な部類であり、頭を使わずにすぐに面白いパターンが作れてしまう。エクスポートするときも他のアプリに比べて楽ちんだ。何しろオーディオのエクスポートを行えばついでにMIDIもエクスポートされているというお手軽さである。

アルペジエーターの演奏結果もエクスポートしたMIDIデータにきちんとそのまま反映されるので安心である。

最近、AKAI Synthstation25 が気になってしょうがない。

でもSynthstation25は900gくらいあるから何気に重い。持ち歩くにはキツイ・・。

その重さなら他のことも出来て便利なiPad(約700g)を持ち歩く。

しかし家で使うものとして考えたらSynthstation25はアリだ。安いしなあ・・。

うーむ・・。もう少し考えよう。

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