テクノなアイテム002 ROLANDのJUNO-106というアナログシンセサイザーのまとめ
YouTube yazawatamioのチャンネル
↑106のサウンドの例
随分前に自分で撮った動画で106を使っている様子。
この動画では303の音を106で再現しようとしているが、こういう使い方はあまり正しいとは言えない。
↓106のサウンドのポテンシャルを最大限に味わうにはこちらの動画がオススメ。
この動画を観直す度に、もっと使いこなしたいと思う...。
http://www.youtube.com/watch?v=n19FLxP6v3w
テクノで使われるシンセサイザーと言えばROLAND TB-303が最も有名だが、現在でも雑誌のアーティスト機材紹介で毎月最もよく見るテクノなシンセサイザーとしてはROLAND JUNO-106の方が優勢な印象がある。
303のほうは主に、ACID(近日解説予定)なサウンドにしか使えない。一方、こちらの106のほうはコードを鳴らすパッド系のサウンドからディストーションで歪ませてリード系に使ったり、ベースにもよく使われる。
ダフトパンク(初期から最新作まで使用)からケミカルブラザーズ(ケミカルが現在でもライヴで最も弄るシンセ)、 アンダーワールド(Born Slippyのメインシンセとして使用)、最近だとUKのDubstep系(SBTRKTの使い方は目からウロコだった)でも使われている。
僕自身で言うと4年ほど前に中古屋さんで見つけてとても安く手に入れた。
実機を初めて触ったのは確か93年位のことで、練習スタジオに入ったら置いてあって感動して触った記憶がある。
当時は電気グルーヴのメインのシンセサイザーとしてよく紹介されていたし、石野卓球も砂原良徳もよく使うシンセとしていまだに使い続けているようだ。
シンプルなパラメーターだけど、使いこなすのは結構難しくて、最近ようやく慣れてきた感じがする。
106をこの「BOSS HM-2 Heavy Metal ディストーション」に通すとケミカル・ブラザーズの「Chemical Beats」のリフのサウンドになるというのは有名だ。ワウギターのようなシンセのリフ、一聴すると303を歪ませた音かな?と思うが、106+BOSS HM-2なのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=2DrCT2QKOZg
↓2013年12月4日現在、在庫あり
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ローランドUKのオフィシャル(http://www.roland.co.uk/blog/underworld)にアンダーワールドのBorn Slippyでの106での使用例がメンバー本人により語られている。曰く、あの有名なメインのコードのリフは106のサウンドであるということ。
↓ Underworld Born Slippy
http://www.youtube.com/watch?v=TlLWFa1b1Bc
Sbtrktのアルバム(Amazon)
↓SBTRKT - Wildfire
SBTRKT『SBTRKT』インタビュー
全曲でJUNO106のキーボードと、数年前に南アフリカで買ったカリンバを使ったから、そのサウンドがアルバム全体の雰囲気をキープしていると思う」
SBTRKT(サブトラクト)は106でウォブルベースを鳴らしているが、音作りにおいて敢えて軽めのテイストに仕上げており、とてもポップな印象。これはダフト・パンクがキックの音を軽めにしてテクノのヘビーさを抑えて構造はそのままでありながらポップスに仕立て上げてしまったやり方と原理的に近い。とても新鮮な印象をうけた。
106といえば経年劣化により、古くなると大変壊れやすいシンセサイザーとしても有名だ。フィルターに使われているICのチップが主に熱で不具合を起こす。
ほぼ例外なくこわれてしまうので、注意が必要になる。
僕の場合も何年か使っているうちにこわれてしまったが、個人でも決して簡単ではないけど修理は可能だ。
僕の場合もインターネットの知識をもとに自分で修理ができた。
この辺についてはある程度まとめたいと思っているがまだできていない。
106の修理についてはツイッターである程度つぶやいたのでこの辺を見ると参考になるかもしれない(ROLAND MKS-7というシンセの内部も106とほぼ同じなのでMKS-7の修理例もつぶやいている)。
http://d.hatena.ne.jp/coldplayer/searchdiary?word=%2A%5B%BD%A4%CD%FD%5D
今後に撮る動画の中で106の使いこなしの研究についてもやってみたいと思っている。
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