野宿で覚えた身近な最強防寒グッズ=新聞紙

11月に東京や埼玉へ旅をした。
その際に思いつきで野宿をしてみた。

文庫 野宿入門 (草思社文庫)

文庫 野宿入門 (草思社文庫)

かとうちあき さんの野宿入門にあったベテランお遍路さんの技術を覚えていた。

それは寝袋を着た上から体を新聞紙とブルーシートでぐるぐる巻きにすると西日本なら真冬でもそれなりに暖かく、凍死などせずに寝れるというものだった。

11月の旅では野宿するつもりで色々調べあげたが、直前になってやっぱやめた。ところが、旅の途中で安い宿の煙草の煙や客層が嫌になって、ポジティブな選択として野宿やってみようとなったのだった。

夜になってから思いつき、それから100円ショップで道具を買ったりダンボールをもらったりして結局朝まで数時間しか寝れず、しかもかなり怖かったが、朝には感動。朝風呂の銭湯に入り、山手線に乗っているうちに眠った。ぐるぐると山手線を回りながら睡眠をとった。

11月の夜とはいえ横になると地面からの冷気はかなりあった。厚手のダンボールでも腰だけは冷たい。

その際に新聞紙を背中に入れたら驚くほど暖かくてようやく眠れた。

旅以降、背中に新聞紙を入れるようになった。

バレなければ平気だが、かなり恥ずかしい。しかしこの暖かさは素晴らしい。

軽いし、ホッカイロのような低温やけどの心配もない。

やり方は新聞紙を数枚背中サイズに折りたたんで薄く服のあいだに挟むだけ。

肌に近いほどゴワゴワするがその分暖かいのでお好みの位置で。新聞の枚数はそんなに多い必要はないので薄めにしておけば案外背中から落ちない。このへんはコツがあるので繰り返せば落ちなくなる。背中の丸みにフィットしてくれるので摩擦で落ちにくいのかもしれない。外では落ちたら恥ずかしいので服の襟にクリップで軽く止めたりしている。


家の中なら背中からバサッと新聞紙が落ちても恥をかくこともないからやってみるのもいいかも。
結構厚着をしてるはずなのに何故か寒いというときに背中に入れると暖かいのだ。

冒頭に述べたグルグル巻きの寝る技術。
新聞紙は透湿性のある素材であり、その上からブルーシートを巻くというのはテントのフライシートの構造と同じであり合理的なのだ。

背中に入れた新聞紙も湿気を吸い込んで同時に吐き出し、蒸れにくい構造を感じることができる。

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