Novation Launchpadによる「発狂したようなテトリス音楽のカバー」に感じたパフォーマンスの新しい可能性

http://www.youtube.com/watch?v=y04W3RFKxwk

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お馴染みのゲームミュージックをカバーしている光る道具はNovation Launchpad。当ブログでは大変よく出てくる楽器、というよりコントローラー。

Ableton Liveというパソコンの作曲アプリと連動して使うアイテムなのだ。

もともとは楽器のループサウンドの再生停止のための便利なコントローラーだったが、いつの頃からか光の動きまでプログラミングするような流行が生まれた。

どうやってプログラミングしているかは手前味噌ながらこちらの動画が参考になると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=OIrjXm-2DAo

YouTube時代 だからこそ、このようなパフォーマンスの流れが生まれたわけだが、このテトリスのカバーに至るとパッとみただけではどうやってるのかさっぱりわからない。

分からないところが重要なわけで、「どうやってんだろう?」というふうに興味を持ってもらうことをコミでエンターテインメントになっているところがミソだ。

テトリスのカバーに使ったプロジェクトファイルはFacebook経由で配布している(こちらのFacebook page)ので、Novation Launchpadユーザーなら再現して研究してみることも可能だ。

というと、とてもマニアックな楽しみの世界でもあるわけだが、動画自体になんか知らないけどスゲエ!という感動があることも忘れてはならない。

音楽の展開と光のアニメーションが高次元でシンクロしている。短い動画だけど見ごたえがある。かなり手間もかかっているはずだ。

プログラミング的なこと(Launchpadの光の仕込みにはプログラミング言語を使うわけではないが)とエンターテインメントはなかなか相性が悪い。打ち込みの音楽、DTMDAW、ジャンルで言うとEDMもパフォーマンスと制作にはあまりに落差が大きく折り合いのつけ方が難しい。

↓最近でもこのような議論があった。

Deadmau5「テクノ(EDM)のライブはみんな再生ボタンを押してるだけ」論争に考えるテクノのライブ

そんな昨今だがNovation Launchpadによるこのような動画の方向性はパフォーマンスと制作がうまく繋がる可能性を感じさせてくれる。

仕込みが大変だし、あまりに光のプログラミングに凝りすぎていくと音楽制作からは離れていくから本末転倒ではあるがこれからNovation Launchpadの光らせ方を学ぶというのは、気の利いたパフォーマンスとして有効だと思う。
プロジェクションマッピングの世界とも近似性がある。

長い目でみれば、Launchpadのようなデバイスは増えていくだろうし、光と音楽のプログラミングもやり易く発展していくに違いない。光のアニメーションと作曲の境目は段々と無くなり、今以上にポピュラーなものになっていく気がしている。

via Synthtopia - Insane Tetris Cover On The Novation LaunchPad

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