洗練されつつヒューマンなコード進行と演奏を作れるMax for Live デバイスが便利そうだ!J74 Progressive (12ドル)

http://www.youtube.com/watch?v=qXuULYEvicc

j74 ProgressiveというのはMax for Liveのデバイスで、コード進行を作ってくれるだけでなく演奏のスタイルや鳴らし方まで演奏家が気を使っているような部分まで再現できるので愛用している。こちらからj74 Progressiveの記事の一覧を見ることが出来ます。

コード作曲法 ~藤巻メソッド~

コード作曲法 ~藤巻メソッド~

  • この動画を見る限りでは、ポップスを作るのには特に助かりそうなMax for Live デバイスだと思った。
  • コード進行を作るのって理屈っぽい部分と演奏の魅力の両方が必要であり、時間がかかるし苦労する(それが楽しみでもあるのだが)。そういう作業の支援機能として非常に使えそうな印象。また、使いながら色々とコード進行を奏法込みでトータルに学べそうだ。
  • 初歩的な和声学(コード進行)を体験的に、もしくは勉強して身につけている人なら問題なく使えそうだ。
  • コード進行や演奏を理解したい!確認したい!という欲望をかなえてくれるデバイスかもしれないっ!

  • MIDIトラックにこのJ74 ProgressiveというMax for Liveデバイスを立ち上げてMIDIクリップをクリックするだけで別ウィンドウにピアノロールが表示されMIDIデータを簡単に加工していける。

  • ボタンをポチポチと押していくだけでドラスティックかつ音楽的な変化を加えて行ける。変更をMIDIクリップに反映させるときも簡単で、既にあるクリップでも空のスロットでもいいのでクリックしたあとでボタンを押すだけ。
  • 動画では、右手だけで押さえたようなシンプルでベターッとしたコード進行をどんどん加工していく。まずはルートの音(左手の音)を加えてしっかりした響きに。
  • 転回形を使って和声学的に洗練されたコード進行に変化させるのも簡単。
  • オシャレな響き(7th)にしたり、スケールを指定したりも出来る。
  • 機械的な弾き方のデータを人間が弾いているような微妙な強弱、モタり、隙間を足したり。足すだけでなく、音が多くてちょっとせわしないなとかウルサイなというときのための音符を間引くボタンもある。これもランダムに自動で音楽的に自然になるように作動するようだ。

  • これまたヒューマンなアルペジオ演奏にも一発変換。アルペジオは間引いたりタイミングをずらしたり、タイミング全体を圧縮してギターのアルペジオぽくしたりも可能。

  • キーを変えるのはもちろん、コード進行をキーとは独立して1-4-6-5といった理論的な数字でシンプルに入力していけるコード進行のマトリックスエディタも備えている。このエディタ内では進行を付け足したり切り貼りしたり挿入したり、はたまた実験するための反転させたりするためのボタンがズラッと並び、いろんなことが即、試せる。
  • コード進行のマトリックスエディタ用に、コード進行のネタが40種類入っているので助かる。
  • 音楽を分析するときの感覚のままで使えるようによく考えられているので使いやすそうだ。こういうプログラムが作れるということは和声の演奏というのは理論として出来上がっていて定義できるもの(解明されてしまっている)ということになるんだなあ...。
  • Ableton Live 9はStandard版のユーザーなのでMax for Liveは導入していないが、これはかなり便利そうなので次のセールの際にはSuiteにしてしまうかも。

J74 Progressive - A toolset for Chord Progression and Harmonic Editing
http://fabriziopoce.com/progressive.html

動作環境:
Ableton Live9以上 Max 6.1.以上

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