NanoStudioと初音ミク(制作日誌 編)



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NanoStudio - Blip Interactive Ltd
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↑ 追記・・動画が出来ました。結構苦労したというか、楽しんだというか..動画になるまで色々作業がありました。そのことはまた記事にします。

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手元にあるM-AudioのTrigger Finger (関連記事はこちらからどうぞ) とiPad ( or iPhone )を組み合わせればMPC1000 (関連記事はこちらからどうぞ) 的なことが再現できるんじゃないか?
また、今年中には発売されるMPC Flyがかなり気になっているので、それの感じを一足先に味わえるシミュレーションにもなるかもしれない・・。

今日は、そんなことを思いついて新しい組み合わせを試すことにした。アプリはNanoStudio (関連記事はこちらからどうぞ) がいいだろう。

初代Line6 MIDI mobilizer( 詳しくはこちらからどうぞ )のMIDI端子をTrigger Fingerに繋げて・・と。

Trigger Fingerには電源が必要だからUSB端子から給電してやろうかな。

その時に、気づいた!

Trigger Fingerにエネループモバイルブースターから給電出来るじゃないか。ということは、外でもこのセットは使える!

いやー全てのアイテムは手元にあったものだけど、この組み合わせは思いつかなかった。
早速試してみたら上手くいった。これはぜひ外に持って行って遊んでみたい。

動画も撮れたら面白いだろうな。動画を撮るにはこのシステムで作った曲が必要だ。
よし、給電をACアダプターに戻して、腰をすえて制作してみよう。

NanoStudio TRGのプリセットのTR-808キットをTrigger Fingerで演奏して打ち込んでみた。
画面の中のパッドを叩くのとは違う!ノリのイイパターンが作れた。

よし、このまま909もロードして打ち込むぞ。
Edenでシンセベースも打ち込むぞっ。もちろんTrigger Fingerのパッドで!


しかし、Edenのプリセットや波形からのシンセサイズも試したがなんかグッとこない。

そこでJUNO-106 (関連記事はこちらからどうぞ) の電源を久々に入れて、AR-4i経由でNanoStudioにサンプリングしてみた ( 詳しくはこちらの一覧からどうぞ )。
名前は同じ単なるSaw波形、Sqare波形だが、JUNOの波形はNanoStudioに用意されたものとは質感が異なるのか、気持ちがよくてグッとくる!

Trigger FingerのパッドはMPC1000のMPC STUFF 製パッドほど感度がいいわけではないが、シンセベースの演奏も「手で考えて」良い感じのが出来てしまった。

ベース用にサンプリングしたJunoの波形ではあるが、音程を高くしてエンベロープを調整して上モノにも使ってみた。

ノッてきたしトラックも足りなくなったので初めてNanoStudioの追加オプションである16トラックをアドオン購入(450円也)。

808+909+junoのベース+junoの上モノ×3といった構成の曲がNanoStudioの中で出来た。

全てのパートの打ち込みはTrigger Fingerのパッドで行った。途中でNanoStudioのためのTrigger Fingerのプリセットを作り、作業をやりやすくしたりもした。

以前にJUNO-106とMKS-7とMPC1000で作った時もそうだったが、ちょっとセンシティブな切ない感じのハウストラックみたいのが出来た。

JUNOのサウンドは俺をセンチメンタルな方向へ導くのかもしれない。

曲をループ再生しながら調整していたら「声のサンプリング」が聴こえてきて、TRFのBoy Meets GirlのイントロとかDE DE MOUSEのボイスサンプルのような感じのアジアンな歌声が頭の中で響いていたが、初音ミクでもいいんじゃないかなと考えた。

http://www.youtube.com/watch?v=EgGnreyPmaQ:MOVIE:W520
TRF / BOY MEETS GIRL

Macを再起動してWinで初音ミクを立ち上げ、ミクに「あいうえお」をいくつかの音程で歌わせたのを、再びAR-4i経由でNanoStudioにサンプリングしてTRGのパッドいっぱいにミクの声を散りばめた。

今度はiPadの画面の中のTRGのパッドで演奏してみながら歌声の音程を変えたりエフェクトの有無を試したりしながら仕上げていった。

ベースの音が、比較的高めの音程だったのでサブベースを足した。これも当初はNanoStudioに用意された波形を使って試行錯誤したが、やはりこういうのはAbletonのOperatorのサイン波が太くて確実なのでAbletonを立ち上げてまたもやAR-4i経由でNanoStudioにサンプリングしてみたらバッチリだった。

ポップな曲なので家族にも分かるかなと思ってiPadを持って部屋を出て、聴かせた。
最初にバックトラックを再生して、少ししてからミクをiPadの画面の中のパッドで演奏して重ねてみたら母がミクの声に対して、かわいいかわいいとウケてくれて、予想外の好評だった。

あ、これ他の人も遊びたいと思うかもしれんね。300円で売ってみようか!? 買う人いるかも? いるいる、いると思うよ。

・・みたいな会話があって、しばらくぶりにGumroadでこの曲のNanoStudioのソングファイルを販売してみることにした。

あとから肝心の動画も撮らねば。

というわけで、Trigger Fingerを野外でiPadと組み合わせるシステムのデモソングのはずが、違う方向になってしまった。いつものことだが 笑。

モニターはヘッドフォンだけで作業した。最近は家ではSONY CD900STをよく使う(外ではER-4P)。10年近く前に買ったものだがボロっちくはなったが故障もせずありがたい。やはり定番だけあってこれでミックスのバランスを作るとiPadのスピーカーでもiPhoneのスピーカーでも問題なく鳴ってくれる。
NanoStudio - Blip Interactive Ltd
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