AIRAもいいけどBOSS SYB-3(バーチャルアナログシンセサイザー)も使える!TB-303の音にトライしてみた。

http://www.youtube.com/watch?v=8Wc4UOFZgkg
http://www.youtube.com/watch?v=8Wc4UOFZgkg:MOVIE:w520


http://www.roland.com/aira/

ROLANDがNAMM2014でTB-303TR-808を再現したハードウェア機材を出すという噂だ。
デジタルの製品らしいが、発売されれば303の音が誰でも使えるようになる。
もちろんビンテージの303やクローンの実機とは異なるものになるだろうから棲み分けるのは間違いないが。

今回紹介するBOSS SYB-3はROLAND(BOSS)によるコンパクトエフェクター型のバーチャルアナログベースシンセサイザーだ。デジタル音源だが後述するように結構個性があるうえ、安価だ。
BOSS Bass Synthesizer SYB-5
BOSS Bass Synthesizer SYB-5
現在では後継機のSYB-5が現行品として売られている。

このBOSS SYB-3は出てから割とすぐに買った記憶がある。調べたら1996年の発売らしい。
ということは大体17年くらいは所有していることになる。驚き!

当時まだインターネットに機材情報は無かったが、雑誌ではTB-303の音が出るみたいなことが書いてあり、それが購入の動機になった。

シルバーという色やSYB-「3」という型番は少なからずTB303を連想させる意図があったのか?
実際、結構それっぽい音色なのだ。
もしかしたらROLANDによる最初のTB-303の再現機種だったのかもしれない。

BOSS SYB-3 Bass Synthesizer

1996年に登場。ピッチ検出範囲がB0〜G4なのでギターでの使用も可能です。
11モードのサウンドキャラクターが得られます。ホールド機能搭載。

http://www.kaizo-info.net/syb3.html

数年毎に思い出し、引っ張り出してトライはするものの
つい最近まで使いこなせていなかった。

ツマミは左の二つが二重構造になっているので結構パラメーターは多い。デジタルだからツマミには信号は通過していないからガリノイズとは無縁だ。


SYB-3はベースギター用のペダル型ベースシンセサイザーで音程を感知してシンセが鳴る仕組みだが、ベースギターを所有したことがないのでDTM音源の音色をピアノやギター、ベース、オルガン、はたまたドラムまで色々と入力して使ってきたが音程がうまくコントロール出来ずとにかく使いづらかった。

ところが先日閃いて、AbletonのOperator(FMシンセサイザー)のサイン波のエンベロープを調整しながら鳴らしたら音程がコントロールできてしまった。ドレミと弾いたらドレミと鳴ってくれるではないか(ユーザーならこの感動が伝わるはず)!

そのサイン波をMPC1000(JJOS128XL)にサンプリングして同じようにエンベロープを調整して鳴らしたのが今回の動画になる。

303の音を打ち込むときには偶然に面白いのができるまでトライするのが最も王道!? 4つ打ちはAbletonから鳴らして、あえて同期せずテンポだけ合わせてMPCを再生させている。再生するタイミングをミスると拍の頭が裏に行ったりしてそれが良かったりするということが多々あるからだ。

このように303系のアシッドな音作りの場合、最初からシステムの中にカッチリ組み込まないというのもアリだ。

SYB-3は適当に使うと上手く音程をコントロールするのは難しい。しかしサイン波を使ってトリガー用の信号を音作りしていけばちゃんとコントロールできる。音符を長く伸ばすとレガートになり303の特徴であるスライドも再現される。少し音程の不確かな303サウンドはDAW以降の環境では得難い魅力があり、これでしか出ない面白さがある。

音色は11種類。

TB-303やクローンで打ち込むのではなくSYBで303を再現するには303やACIDぽさってなんだろうということを改めて考える必要がある。このへんも面白いので303らしいフレーズの打ち込み方というのも今後の記事のテーマにしたい。

SYBをうまく鳴らすにはトリガーとなるサイン波のエンベロープ調整や音符のデュレーション(長さ)を細かく調整する必要があり難しい。

それだけに他の機種とは異なる独特なフレーズが得られる。
KORG コルグ シーケンサー内蔵 アナログ・ベース・シンセサイザー volca bass ヴォルカ・ベース
KORG コルグ シーケンサー内蔵 アナログ・ベース・シンセサイザー
KORGVOLCA BASSは303的なフィルターではなかった。303の再現用途ではSYBのほうが似ている!?

SYBはコンパクトエフェクターなのでもちろん電池駆動も出来る。

SYBをもう1台買い足したい衝動にかられている。

古いアナログのディストーションやアナログのディレイなどに通してみたら更にいい感じになったので次回以降の動画でお届けしたい。

今回はSYB-3の素の音と原理やMPCとのシステムなどをテーマに撮った。


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