音を分解してミクロに再生すると

Ableton LIVE 7付属のサンプラー、SIMPLERでMOOG波形を鳴らしながらサンプルの再生開始場所と再生時間を操作しました。
音声は波形編集ソフト等で画像で表示して拡大するとものすごい早さでなめらかに音程が上下しているのが確認出来ますが(それが波の形になって見える)、そのスピードが人の知覚を超えているため音の色すなわち音色となって認識されるようです。

この演奏の最初のとこで弾いているように普通のシンセサイザーの音色です。その後の音色がグジャっとなってアバンギャルドな変化をする部分は再生箇所を進めたり戻したりというのを波形を大きく拡大表示した世界でやっているわけです。

0.004秒で過ぎ去ってしまう音程の山の形の変化(=波形)をDJがレコードをこすってやるスクラッチやスポーツ中継のスローと同じように時間軸をコントロールして再生しているわけです。

音を分解してミクロに再生すると、音程の変化が直接知覚出来ることにより、ひとかたまりになって聴こえていたのとは違う音が聴こえるようです。つまりDJのやるスクラッチもモジュレーションの一種なんでは?モノを顕微鏡で見ると意外な世界が広がっているのと一緒?

まあともかく自然界に無い音色なので、人によって耳障りに感じたり実験的で新しい音色に聴こえたりするんじゃないでしょうか。

ネタがこういう感じのだとまじめな勉強感が出てしまうな〜。こういうの好きなんですけどね。


Ableton LIVE 7 SIMPLER