その3 作曲作業が楽になった - ポッドキャストスタイル導入で
曲作りにPodcast的なことを導入したら楽しんで作れるようになりました。
しゃべりを入れたポッドキャストは初めてですが、予想外に楽しいです。曲を録音している様子を丸ごと収録し、これは公開作曲であると自分で決めてやってみているのですが、これが気分的に全く違うのです。
いつもなら煮詰まったりしがちですが、煮詰まりも無いし曲が出来なくてもポッドキャストという形で録音物が残るという。だからか知りませんが曲作りが気楽です。音による制作日誌的な感じです。しゃべりながら、こういうふうにしたいとか、言ったり、ちょっとQYを弾いてみたり、打ち込んだり、歌ってみたりという一連の作業を録音しているので聞き返すと考えが整理されるし、いいやり方を見つけた気がしています。Blogで文章を書くときは自然と不特定多数の他者を意識出来る良さがありますが、それを作曲に導入したような感じですかねえ。しばらくはテストランという形で自分で聴くだけのために録音しております。5回録音しましたが、うち3回は車で録音しました。涼しいところに車を停めてこそこそっと。また、QYだけ持って図書館の隅っこのベンチや公園の木陰でも弾いたりして作ってみました。その時は集中するため耳栓をしてTEACの骨伝導ヘッドフォンでモニターしました。耳栓をすると外なのに自分だけの世界に入る事ができる感じです。QYもMR-8 MK2も電池で動きます。エネループを帰ってきてから充電充電。今日は家で作りましたが家は家で良いなあとか。色んなとこで作る事が出来るというのは良い事のような気がしています。さすがに歌やしゃべりを録るのは密室じゃないと恥ずかしいですが。日本人て事ですな。
最近はYAMAHA QY22とMTRで作っております。
音源内蔵シーケンサーとデジタルMTR(FOSTEXのMR-8 MK2)で作っています。シンガーソングライター的なスタイルの歌+シンプルな演奏の曲です。録音環境的にPCからちょっと離れてみました。ちなみに93年、高校生の頃、音楽を始めたのはQY20とCASIO FZ-1(サンプラー)とFOSTEXのX-26(カセットMTR)というセットでした。その後97年にオールインワンのサンプラーENSONIQのASR-Xに移行して、2003年にPC導入でAbleton LIVEになりました。QY22は2003年頃にサブマシンとして買い直しておいたものです。作曲の初期段階だとこういうオールインワンで音楽専用なマシンはとても集中出来て良いです。音色やアレンジ的なことをやる前にQYで聴いても成り立つ感じに演奏を決め込む事が大事かなと思います。
Ableton LIVE7はまとめ役です。
FOSTEXのMR-8 MK2から歌とQYのバッキング演奏を1GBのコンパクトフラッシュ経由でAbleton LIVE7に貼付けてLIVE7の内蔵コンプレッサーをかけて書き出し、iTunesに取り込んでいつでも聴ける状態にしています。いやー便利。
今、作るうえで参考にしている、いいなと思うアーティストは、奥田民生、CSS、アメリカです。民生はFANTASTIC OT9(最新アルバム)が素晴らしかったです。泣きの感じが新しくなったし、すごく泣いているし、神々しい感じになってきました。CSSは木村カエラもお気に入りという最近の流行りぽいサウンドなんですが(エレクトロ、ニューウェーヴ、パンク)、他とは違ってリラックスした脱力感があります。ブラジルのアーティストというのも面白い。あとヴィデオが良い。YOUTUBEに何曲かあるので見てみてください。アメリカはザ・ネプチューンズ(N.E.R.D.)のインタビューで彼らが影響を受けたということで名前を知りました。シンガーソングライター的なパーソナルな感じの泣きがあり好きです。サイモン&ガーファンクルよりもアメリカ、カーペンターズよりもキャロル・キングが好きです。
それではごきげんよう!
A horse with no name - America
Off The Hook - CSS
Computer Love - Kraftwerk
Venus - 平沢進