Moogにお願いです。Animoog1.1.0から追加されたMIDI有料オプションは無料にしてください。
記事の前半はAnimoogの1.1.0のアップデートがうまくいかない・失敗する場合の対処についてやバグについて、等。
一度Animoogを消去して入れ直すとアップデートが上手くいく。これは確かにその通りで、俺もそうしました。
オリジナルの音色を保持するためには一度音色をエクスポートする必要があるようだ。
面白いのは記事の後半部分だ。
要約(訳)するとこのようなことを述べている。
Animoogには最新バージョンである1.1.0からMIDIアウトの機能(Animoogの鍵盤で他のアプリや外部のシンセを鳴らすことができる機能)が追加された。
問題はこれが5ドルの有料オプション(アドオン)であることだ。
ユーザーにとっては迷惑なことであり、ハードウェアのシンセサイザーでMIDIポートを有料のオプションにしたりということはない(元々MIDIが無い古いシンセに改造屋の業者さんが取り付ける場合は除く)。MIDIはメーカーを越えた標準の規格であり、MIDIに対応した機材であれば安心して接続出来るという有益な特徴をキープし続けてきた伝統がユーザーにとっても売る側にとっても重要な価値となっている。
iPadの音楽アプリの開発者はアプリ内課金の仕組みを使ってMIDIの機能に課金することができるのは確かだ。
iOS音楽ソフトウェアを開発する上で黒字化する方法をさがしている企業にとっては魅力的なオプションであることは間違いない。
しかし、これは短絡的な思考である。
シンセサイザーのユーザーは音楽アプリを使うときに「このアプリはMIDIをサポートしている状態だっけ?」とイチイチ考えたりしたくない。
このことは今回のバージョンのAnimoogの評価の低下にも反映される。
長期的な視点で見れば、Moog社がiPadの音楽プラットフォーム上でMIDI搭載のアプリを作り続けるなら音楽アプリを作る他の全ての企業にとっても有益なものでなければならない。
ユーザーは物欲をくすぐる、魅力的な追加音源や新しいシンセ機能にはお金を喜んで払う。
つまり、アプリ内課金で儲けるのはいいけどMIDI OUTなんてものを有料にしてしまうのはやめてくれという主張だ。 アドオンの商売は魅力的な追加音源などでやってくれということ。
当初はMIDI OUTが有料でも別にいいじゃんと思ったが、この主張を受けて考えが変わった。
今ではSynthtopiaの主張に全面的に賛成だ。
ハードウェアのシンセに例えたあたりは分かりやすい。
ハードウェアのシンセを買って、MIDI端子は付いているのに別料金を払わないと有効にならないという状況は想像するに、ゾッとするものがある。
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オリジナルの記事「Moog – Please Fix Animoog & Keep MIDI Standard 」はこちからどうぞ