2009-04-02


♨ 今日からSound & Recording Magazine 2009 April主催の楽曲コンテストに参戦。
教授が実際に北極圏に出向いて自らマイクで録音してきた環境音を使って参加者がそれぞれが自由に作るという趣旨の楽曲募集。
♨ 今、素材を聴いているが先ほどから聴いていた"SEVEN SAMURAI Richard Devine Remix"のせいか、ちょろちょろいってる水の音などが音楽的に聴こえている。
これなら、なにか自分なりに面白いことがやれるかもしれない・・?
♨ 昨日はそのための資料として坂本龍一の前作とそのリミックス盤、北極のDVDなどをTSUTAYAで借りてきた。また、iTSでAmetsubの曲を買ってみた。Ametsub、けっこうメロディセンスがずば抜けていますな。好きになった。最近の坂本龍一が好きそうな感じの傾向はつかめてきた。
♨ いろいろ聴いて気になったのは、けっこう繊細な音のアーティストが多いということ。家で静かなところで聴いたら良かったのに、車で聴いたら魅力が失われる曲もあった。だから、これらのエレクトロニカ?の音は、ポップスではないのだ。
♨ 教授もインタビュー(Sound & Recording Magazine 2009 April)で言っていたように、「サウンドがミュージックになるにははさみを入れて形にしなければならない」ということ。
これはつまり、フィールド・レコーディングしてきた音はそれ自体が録音ボタンを押させるだけの面白い音楽的要素を持っているわけだが、そのままだと音楽にはならなくて、リズミカルに配置したりすると、はじめて脳は音楽だと感じ始めるということだ。
♨ レコードからサンプリングしてMPCで作るのと環境音をDAWで配置して作るのとどう違うか?というと本質的には変わりはない。だけど、レコードからネタを掘るのはもう伝統芸能と化していて、ある種の様式美が出来ている。ルーチン化している。レコードからサンプリングして10分くらいでトラックが出来てしまうというのは、そこに暗黙の様式美があるからだ。
♨ 環境音を使ってDAWで配置するという手法も伝統芸能化がはじまりつつある。プラグインを使ったりして実験を繰り返して時間をかけて作っている音楽だが、なんとなく出来たものは皆似ている。本来はものすごくなんでもありな自由な世界のはずなのだが。
そこらへんに突破口を見いだせるチャンスがある気がしている。
♨ まとめると、ポップスであること、伝統芸能化しないこと。これが今回の作業の肝になる?