Daft Punk "Get Lucky" ft. Pharrellを聴いた感想

これはDaft Punk "Get Lucky" ft. Pharrellの1分のCMをファンがきれいにつないで長く楽しめるようにしたもの。

http://www.youtube.com/watch?v=YVNZEL4E62M

Random Access Memories
輸入盤1,500円


Daft PunkのニューアルバムRandom Access Memoriesからの名刺がわりの1曲がこの "Get Lucky" ft. Pharrell

  • ロボットが演奏するファンクでディスコなポップス、キラキラとしなやかに、高級感さえ漂うかっこよさにしびれた。
  • 音だけで聴いてみると案外保守的なサウンド。なぜなら、80年代以前の音楽要素で構成されているから。
  • アルバムタイトルがRandom Access Memoriesであるように、過去のランダムな記憶=ダフト・パンクにとっての懐メロ要素で新しい音楽を創り出したいというのがコンセプトなのかもしれない。
  • もうひとつのコンセプトはブラックミュージックへの回帰を強調していること。
  • 他の曲も聴いてみないと分からないけど、おそらくノスタルジックな80年代以前の音楽+ブラックミュージックやディスコのファンキーさがテーマな予感がする。
  • 今流行っている洋楽のダンスミュージックやポップスは90年代のハウス+ダブステップ以降のスタイルなので、それらと全く被らないという点が賢いし、マイルドなサウンドは最近の流行りに飽きた耳にも新鮮だ。
  • ダフト・パンクのやり方は一貫している。彼らは本質的にDJなので、70年代以降のダンス・レコードの博士だ。今まではレコードをサンプリングして組み合わせて作っていたし、今回は洋楽懐メロのプロデューサーごと「サンプリング」して組み合わせてアルバムにしてしまった。ファレルにしてもナイル・ロジャースにしても懐メロ要素としてクールに扱っている。はっきり言ってしまえばファレルですらも新しい音楽の流れを作るための要素として「過去の人」として扱い、それらの組み合わせの新しさで新潮流を創りだそうとしている。