7月に考えたこと(Dam FunkとDaft Punkのあいだ)


プライベート・スタジオ作曲術 音楽が生まれる場所を訪ねて (P‐Vine BOOKs)
プライベート・スタジオ作曲術 音楽が生まれる場所を訪ねて (P‐Vine BOOKs)
まずは、音楽の研究の分野から。

相変わらずダフト・パンクの研究。デジタルラブのmidiファイル(ここからダウンロードした)をダウンロードしてAbleton 9に読み込んで、目で見て確認し、弾いて再現できるようにするために和音を単純化したりして「要するにこういうことだ」と納得した。

音楽は手で弾けるまでは理解出来ない(再現するためには必要)ということを改めて感じた。

DAW上でダフト・パンクの要素を分解して再構成することは出来るようになったかなという段階まで進んだがメロディーを載せた途端、一気に素人丸出しになりボコーダーのロボ声で歌う歌詞を考えるのも、途方も無く遠い感じ。そして何より、楽しくない。

歌詞やメロディーが出来ないのは長年の悩みだったが、今回のダフト・パンク研究では「自分は歌詞やメロディーに興味が持てない人間」ということに気づいた(聴くだけなら好きだけど)。それで一気に、吹っ切れて「寝る前に聴くような聞き流せる音楽」を作る方向に集中していくことにした。

一言で言えば「癒し系」であり、癒しが足りなくて求めているところが、ずっとあるなあと。

ダフト・パンクのセカンドの前半4曲くらいが、好きな要素満載な気がして、その正体を知りたくて研究してたわけだけどそれなりにハッキリしてきた。

まずは、コード進行。僕が好きなのは「sus4→M」という進行。sus2でもOK。ダフト・パンクの「デジタルラブ」のメインのリフ(George Dukeのサンプリング)もこれを含んでいた。

この進行はロック的で、僕には身近な感覚がある。ハウスやブラックミュージックに多いテンションを多用したM7などのコードはよそ行きな感じで寝る前には聞きたくないというか・・。つまり自分にとっての癒しはロック的なコードなのかなと。ほんとのところを言うとロックは関係なくてコードそのものなんだけど(と思いたい)。

もうひとつの要素としてはサンプリングの質感。デジタルラブもハードウェアサンプラーMacからシーケンスしてハードウェアのコンプを使っているのでDAWでは再現不可能な「味のあるデジタル編集」になっている。音フェチ的にはとても心地良い。ただし、これは古臭いサウンドでもある。


Toeachizown
Dam-Funk
Dam-Funk
ハードウェアは古臭いということでずっと迷ってきたが、先日ふとデイム・ファンク(Dam Funk)を聴き返してみたら、こういうのもアリだ!と一気に独自の路線が見えた気がした。

ダフト・パンクとデイム・ファンクの間にあるサウンドをやってみるというのが今調度良い方向なのかもしれないと思っている。まあ、明日には違う考えになっているかもしれないが(笑)。



ちなみに毎晩寝る前(というか寝てる間ずっと)に聴くのは、Sky FMのルーツ・レゲエを5〜6時間録音したもののループ再生で、これは数年間聴いてるけど飽きない。もう既にかかっていてもなんとも思わないけどリラックスする。空気まではいかないけど、お茶みたいな感覚。

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