こんなことが可能なのか!iPhoneの低周波でArturia MicroBruteなどのアナログ・シンセをコントロールできるアプリ「Brute LFO」

アプリの名前:Brute LFO
Brute LFO - Justus Kandzi

価格:400円

  • オフィシャルの動画

http://www.youtube.com/watch?v=6sPVUkHEhI8

  • ユーザーによる動画

http://www.youtube.com/watch?v=unnMpezC4Mg

If you have a hardware synth that allows you to use external gear to modulate the pitch, the filter, or any other parameter, your can plug the Brute LFO into the CV in and start playing.

あなたが外部機器によるピッチ、フィルター、やその他のパラメーターをモジュレーション可能なハードウェアのシンセを持っている場合、iPhoneアプリのBrute LFOからの音声出力をCVインに入力して演奏できます。

  • 3つの独立したLFO

  • パッド型コントローラーも搭載

こんなことが可能だとは面白い。最近ブームのアナログ・モジュラーシンセサイザーLFOモジュールに相当する機能をiPhoneが担うことが可能になる。

LFOの波形は変更可能。デチューンさせたり、3つ目のLFOで1つめと2つめのLFO周波数を変調することも可能であり本格的なLFOモジュールといえる。

LFO (電子楽器) - Wikipedia

LFOというのはLow Frequency Oscillatorの略で、人間には聴こえないすごく低い音を使ってシンセサイザーの音を揺らしたり変調したりするための装置(モジュール)だ。

ということはiPhoneのヘッドフォン出力から超低周波を出力するアプリということになる。

iPhoneがモジュラーシンセになるということだ。

[rakuten:ishibashi:10075122:detail]
アプリの名前がBrute LFOである通りMicro Bruteユーザーに向けて開発されたアプリと考えていいだろう。Micro Bruteにお手軽に高機能なLFOが増設出来るのでMicro Bruteユーザーは買い!というところだろう。

ところで、うちにはROLAND SH-2とSH101がある。これでも使えるのだろうか?

via Brute LFO Turns Your iOS Device Into A Modular Synth Controller
Brute LFO - Justus Kandzi

価格:400円

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脱獄不要のスーパーファミコンエミュレーターをiPhoneに入れてみたら知った世界。いつの間にかゲームコントローラーの文化が広がっていた。

アプリの名前: Clipboard Stacker
価格:500円
動作条件: iOS 5以降

Clipboard Stacker - Last,Inc.

文字のコピペの履歴を自動で保存して選んでペーストできるアプリなので便利に使えるが、画面上部のClipboardを4回タップすると裏モードに入り、スーパーファミコンエミュレーターとして使えるようになる。
ROMを追加するには
パソコンのiTunes > iPhone > App > ファイル共有
から行う

Appleにより、すぐ削除されてしまうだろうから500円だけど購入した。こういうのは後から必ず欲しくなる。

設定の画面の「コントローラー」にあったiCade 、iCade 8-Bitty ,Ex Hybrid そしてSteelSeries Freeというキーワードが気になったので調べたら今まで知らない世界が広がっていた。これらはBluetooth 接続のiOS用のゲームパッドだった。
FC30 GAME CONTROLLER(iPhone,Android搭載スマートフォン,タブレットPC用) スマートフォン用ゲームコントローラ 有線・無線両対応
FC30 GAME CONTROLLER(iPhone,Android搭載スマートフォン,タブレットPC用) スマートフォン用ゲームコントローラ 有線・無線両対応

Ultraslim iPhone5用ゲームパッド| iCade用| iPhone5 iPhone5Sケース マグネット式
UltraslimiPhone5 iPhone5S 用ゲームパッド| iCade用| iPhone5ケース マグネット式


iCade」というのは商品名でもあるが、規格の名前でもあるようだ。iCadeに対応したコントローラーは色々出ている。調べていくと面白そうだ。

最近はG550というiPhoneをはめ込むタイプのコントローラーが話題になっていたのは知っていた。こちらのタイプはApple公認のAPIを使っている。


iPhoneiPadでゲームをしなくなっていた間にゲームコントローラーの文化が広がっていたのだ!このスーファミエミュは4種のコントローラーに対応しているらしく、それの切り替え用の設定画面だったというわけだ。他の普通のゲームアプリでもゲームパッドに対応しているのだろうな、きっと。

iCade 、iCade 8-Bitty ,Ex Hybrid そしてSteelSeries Freeを一つずつ調べた結果「SteelSeries Free」がコントローラーとしては好評のようだ。 9,800円くらいするので微妙だがいつか底値になったら買ってみてもいいかもしれないと思った。

年に数回しかゲームをしないので任天堂ソニーのゲーム専用機は買う気がおきない自分のような層にとって、iPhoneiPad「ゲームも出来る」「コントローラーも買えば使える」というふうになってきたのはワクワクする。


via 気になる、記になる… "スーパーファミコンのエミュレーターが隠されたアプリがApp Storeに登場"

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iPadの無料のファミコン音ジェネレーターをMPC1000でサンプリングしてみた動画


App StoreでiPhoneのファミコンエミュを買ってつかってみた。(2009年)


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Windowsでしか使えなかったナイスな無料シンセ「Kairatune」が1.2からMacでも使えるようになったので早速試してみた!

Kairatune version 1.2 is available for download! This update adds native 64-bit support for Windows users and makes Kairatune available for Mac users for the first time. The OS X version supports both 32-bit and 64-bit Macs and is available as Audio Unit instrument as well as VST instrument.


Kairatuneバージョン1.2がダウンロード可能です!このアップデートでは Windowsユーザーのためのネイティブ64ビットサポートを追加し、初めてMacユーザーのためのKairatuneが利用できるようになります。 OS Xのバージョンは、32ビットと64ビットの両方のMacをサポートし、オーディオユニット(AU)だけでなく、VSTインストゥルメントとしてもお使いいただけます。

  • インストールの方法

ダウンロードはこちらから

http://futucraft.com/2013/kairatune-1-2-is-out/

http://futucraft.com

特に前知識もなく導入してみた。Macのバージョンは10.8.5。

このバージョンのMacではライブラリフォルダは通常時は非表示になっているのでMacのFinderの上部にあるメニューの「移動」をオプションキーを押しながら選択するとライブラリへ移動できる。

ダウンロードしたフォルダの中の「Kairatune.component」を
ライブラリ >Audio >Prug-Ins >Componentsフォルダ に放り込んでやり、
Ableton Live 9を再起動すれば使えた。

特徴

  • 減算型のバーチャルアナログシンセ
  • 単音しか出ないモノシンセ、波形もノコギリ波と矩形波の2種しかないが2つの波形間は滑らかに変更できる。
  • ピッチのところにあるビブラートとトリルがオリジナリティがあり面白い。声っぽい変化を作れる。
  • モノシンセであるしCPUへの負荷も決して軽くないが音はその分芯があって良い。結構音が良いシンセと言えると思う。太いとも思うし、ヌケもいい。でもビンテージシンセの再現ではないので癖や個性はそんなに無い印象。
  • 右上のメニューのところに「プリセットを全て消す」と「プリセットを復元する」の両方があるのがユニーク。豊富なプリセットが使いやすく分類されて付属しているからすぐ使いたい向きにも嬉しいが、選ぶよりも作るほうが楽しそうだったのでプリセットを全部消した 笑。プリセットを消してもいつでも戻せるというのが良い。音色を自分で作って1つずつ貯めていく方向で楽しもうと思う。
  • ツマミを右クリック(二本指タップ)すれば、MIDIコントローラーを簡単にアサインできる。その際も指定した範囲にアサインできるようになっていて後からの変更もし易い。例えばフィルターのカットオフ・フリケンシーが「TUNE」という呼び名であり可変範囲がマイナス方向にもあるのだが、この場合もMIDIコントローラーを上半分範囲にアサインできるから普通のアナログシンセの感覚で使えるので気が利いている。
  • 音は良いし、ちゃんと使える洗練されたシンセ。フリーのものとしては文句無し。和音が出ない点だけ注意。

via Synthtopia - Free Synth For Mac & Windows, Kairatune

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Novation Launchpadによる「発狂したようなテトリス音楽のカバー」に感じたパフォーマンスの新しい可能性

http://www.youtube.com/watch?v=y04W3RFKxwk

[asin:B00CLW1JFK:detail]
お馴染みのゲームミュージックをカバーしている光る道具はNovation Launchpad。当ブログでは大変よく出てくる楽器、というよりコントローラー。

Ableton Liveというパソコンの作曲アプリと連動して使うアイテムなのだ。

もともとは楽器のループサウンドの再生停止のための便利なコントローラーだったが、いつの頃からか光の動きまでプログラミングするような流行が生まれた。

どうやってプログラミングしているかは手前味噌ながらこちらの動画が参考になると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=OIrjXm-2DAo

YouTube時代 だからこそ、このようなパフォーマンスの流れが生まれたわけだが、このテトリスのカバーに至るとパッとみただけではどうやってるのかさっぱりわからない。

分からないところが重要なわけで、「どうやってんだろう?」というふうに興味を持ってもらうことをコミでエンターテインメントになっているところがミソだ。

テトリスのカバーに使ったプロジェクトファイルはFacebook経由で配布している(こちらのFacebook page)ので、Novation Launchpadユーザーなら再現して研究してみることも可能だ。

というと、とてもマニアックな楽しみの世界でもあるわけだが、動画自体になんか知らないけどスゲエ!という感動があることも忘れてはならない。

音楽の展開と光のアニメーションが高次元でシンクロしている。短い動画だけど見ごたえがある。かなり手間もかかっているはずだ。

プログラミング的なこと(Launchpadの光の仕込みにはプログラミング言語を使うわけではないが)とエンターテインメントはなかなか相性が悪い。打ち込みの音楽、DTMDAW、ジャンルで言うとEDMもパフォーマンスと制作にはあまりに落差が大きく折り合いのつけ方が難しい。

↓最近でもこのような議論があった。

Deadmau5「テクノ(EDM)のライブはみんな再生ボタンを押してるだけ」論争に考えるテクノのライブ

そんな昨今だがNovation Launchpadによるこのような動画の方向性はパフォーマンスと制作がうまく繋がる可能性を感じさせてくれる。

仕込みが大変だし、あまりに光のプログラミングに凝りすぎていくと音楽制作からは離れていくから本末転倒ではあるがこれからNovation Launchpadの光らせ方を学ぶというのは、気の利いたパフォーマンスとして有効だと思う。
プロジェクションマッピングの世界とも近似性がある。

長い目でみれば、Launchpadのようなデバイスは増えていくだろうし、光と音楽のプログラミングもやり易く発展していくに違いない。光のアニメーションと作曲の境目は段々と無くなり、今以上にポピュラーなものになっていく気がしている。

via Synthtopia - Insane Tetris Cover On The Novation LaunchPad

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新たに動画と記事でキックの音の作り方を解説 Ableton Live9の使い方日本語チュートリアル

http://www.youtube.com/watch?v=vK5nLpCeMuU

キックの音は自分で作ったほうが納得行くものが出来る。

ふたつのキックを組み合わせて鳴らす。
アタック+サブキック(胴鳴り)=あなた好みのキック ∩(´∀`)∩ワァイ♪
という方式。

アタックというのはキックのキャラクター。この部分にはお好きなサンプルを。今回はヒップホップ系のサンプルを使った。味のある質感のキックはブラック・ミュージック系の音ネタから持ってくると結構いいのがある。

アタックのキックは不要な高域、そしてサブのキックと被らないように低域もカット。

◇◇◇◇◇◇

ここからはサブのキック(胴鳴りの部分)の解説。

サブのキックはシンセで音作りする。理由は、調整しやすいから。

どんなシンセでもいいわけではなく、アンプとピッチに対して独立してエンベロープをかけることができる必要がある。

今回はOperatorを使った。Simplerでも可能だが、Operatorは音が良く万能型のシンセであり、おまけに使いやすいのでオススメ。

ここでひとつの疑問が出てくる。
エンベロープとは何?


エンベロープとはこういうグラフみたいなもの。

アンプにエンベロープをかけるというのは、音量をグラフのとおりに動かすという意味。
同じく
ピッチにエンベロープをかけるというのも、音程をグラフのとおりに動かすという意味。


このエンベロープというグラフはmsという単位で調節するようになっている。

msはmsecの略でミリセカンドと読む。

時間の単位でmsecという単位があるのですが何秒なのかわかりません ...

msecはミリセコンドで、1000分の1秒になります。

つまり、1000分の1秒という一瞬の時間の中で音量や音程を動かすというのがエンベロープの機能になる。

どん!というキックの音は超スロー再生すると音程と音量が高速で下降している現象であることが分かる。

サブのキックにおいては、そういう音作りを一からやることでキックの響きや太さをコントロールできる。

実際にはOperatorをAbletonの機能である「ラック」に入れて主要なパラメーターを一括で行った。あちこちに散らばったパラメータを一度に調節できるので便利。
このようなパラメーターをラックの「マクロ」にアサインした。

アサインは各自好きなようにやるべきなので全部の説明は省くが、
Dacayというのがふたつある。

Ae Decayというのが響き具合(アンプエンベロープのディケイ)
Pe Decayというのはキックの音の締まり具合(ピッチエンベロープのディケイ)
他には低域、高域のカットのAutoFilterもここでコントロールできるようにしている。

響きや締りといった抽象的な言い方になってしまうのは、シンセの音作りというものがものすごく短い時間の中での現象のコントロールだからだ。あまり日常的な現象でもないので、その感覚には名もなく、分り易い言葉では説明しにくい。

レコーディングに使うエフェクターコンプ(Compressor)なんかも、未だにどんな解説書でもうまく言語化できていない。
あれもまさにミリセカンドのエンベロープの調節だからだ。

でもご心配なく。 やっていくうちに感覚で分かるというものである。

今回の動画は以上のようなことを踏まえて見ていただくと、きっとキックの音作りが誰でも出来るようになると思う。

今回は実際の曲のなかでの実用的な音作りにフォーカスしたが 純粋なキックの作り方をより詳しく というのであれば、これもある(動画と解説記事)↓

  • 関連記事

【Operator 使えるキックの作り方 】Ableton Live8 使い方 日本語 ...

  • コメント欄にて質問をいただきましたので解答します。

初心者 2014/05/28 00:16
動画とても参考になりました。
ひとつご質問なのですが、キック単体で鳴らした時に、Sub kickとFrogger kick4のレベルは各々メーターの半分ぐらいしか出力が無いのですが、Kick Groupの出力はきれいに三角のポイントまで出力されています。
これがどうにも解決できずに小さな音でなっている状態です。初心者の質問で申し訳ないのですが、二つが合わさったGroupの音を大きくする設定を教えていただけないでしょうか?


↑画像はクリックすると拡大できます。
Kick Group(キック2種をまとめたトラック)にはコンプレッサーを挿していました。Ableton Live9純正CompressorとPSP社のVintage Warmerです。
Live9純正CompのThreshを-31dbに設定することで音圧を出しながらレベルを持ち上げています。

↑Vintage Warmerのプラグイン画面です。
その後でVintage WarmerのプリセットMix First Aid 1でアナログ的な暖かさや太さを加えつつ更に音圧を足しています。

Kick Groupに入ってきた2つのキックはAbleton Live9純正Compressor→PSP社のVintage Warmerという経路で2重に音圧を稼いでいたわけです。

なぜ二重にコンプレッサープラグインを使っているかというと、Ableton Live9純正Compressorをかけただけでは音圧だけ上がり、質感が物足りなかったので普段から気に入っているアナログの質感が出せるPSP社のVintage Warmerを足して質感を得たという流れです。

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Androidでしか使えなくてうらやましかった音楽制作環境Caustic 3が遂にiOSに登場。



Caustic - Rejean Poirier


http://www.youtube.com/watch?v=nKOSLA4wlYM

Android版のCausiticで作ったハウス・ミュージック(ユーザーによる動画・なかなか良い!)
Caustic 3(コースティック3かな?、読みは)。
現在の価格は1,000円。
10の楽器(シンセサイザー・ドラムマシン・オルガン)を搭載!
同時に14個まで選んでカスタム・スタジオラックとして使えるのが嬉しい。
まるでReasonのような可能性とワクワク感。


iKaossilatorやFigureなどと違って、中・上級向けの音楽制作用アプリだがこれからのiOSシンセサイザーマニアの間では間違いなく台風の目になっていくだろう。

インタフェースはiPhoneiPadのそれぞれに最適化されているので1回買えばiPhoneiPad両方で楽しめる。このへんはNanoStudioやBaetMakerと共通の特徴だ。

  • Causticの公式YouTubeチャンネル

使い方の動画が豊富に揃う。
http://www.youtube.com/user/CausticApp



Caustic - Rejean Poirier

via http://www.synthtopia.com/content/2013/12/16/caustic-virtual-studio-comes-to-ios/



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野宿で覚えた身近な最強防寒グッズ=新聞紙

11月に東京や埼玉へ旅をした。
その際に思いつきで野宿をしてみた。

文庫 野宿入門 (草思社文庫)

文庫 野宿入門 (草思社文庫)

かとうちあき さんの野宿入門にあったベテランお遍路さんの技術を覚えていた。

それは寝袋を着た上から体を新聞紙とブルーシートでぐるぐる巻きにすると西日本なら真冬でもそれなりに暖かく、凍死などせずに寝れるというものだった。

11月の旅では野宿するつもりで色々調べあげたが、直前になってやっぱやめた。ところが、旅の途中で安い宿の煙草の煙や客層が嫌になって、ポジティブな選択として野宿やってみようとなったのだった。

夜になってから思いつき、それから100円ショップで道具を買ったりダンボールをもらったりして結局朝まで数時間しか寝れず、しかもかなり怖かったが、朝には感動。朝風呂の銭湯に入り、山手線に乗っているうちに眠った。ぐるぐると山手線を回りながら睡眠をとった。

11月の夜とはいえ横になると地面からの冷気はかなりあった。厚手のダンボールでも腰だけは冷たい。

その際に新聞紙を背中に入れたら驚くほど暖かくてようやく眠れた。

旅以降、背中に新聞紙を入れるようになった。

バレなければ平気だが、かなり恥ずかしい。しかしこの暖かさは素晴らしい。

軽いし、ホッカイロのような低温やけどの心配もない。

やり方は新聞紙を数枚背中サイズに折りたたんで薄く服のあいだに挟むだけ。

肌に近いほどゴワゴワするがその分暖かいのでお好みの位置で。新聞の枚数はそんなに多い必要はないので薄めにしておけば案外背中から落ちない。このへんはコツがあるので繰り返せば落ちなくなる。背中の丸みにフィットしてくれるので摩擦で落ちにくいのかもしれない。外では落ちたら恥ずかしいので服の襟にクリップで軽く止めたりしている。


家の中なら背中からバサッと新聞紙が落ちても恥をかくこともないからやってみるのもいいかも。
結構厚着をしてるはずなのに何故か寒いというときに背中に入れると暖かいのだ。

冒頭に述べたグルグル巻きの寝る技術。
新聞紙は透湿性のある素材であり、その上からブルーシートを巻くというのはテントのフライシートの構造と同じであり合理的なのだ。

背中に入れた新聞紙も湿気を吸い込んで同時に吐き出し、蒸れにくい構造を感じることができる。

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