Ableton LIVE 7 の使い方 The Chemical Brothers/Midnight Madnessのイントロ ヴォコーダー

Vocoderボコーダーヴォコーダー)を加えて今回こんな感じになった。この曲の特徴であるヴォコーダーのパートがあることでお手本のThe Chemical Brothers/Midnight Madnessだと分かるようになった。

お手本は次のような工夫でイントロらしさを出している。

  • 音像はモノラルっぽい感じで広がりを抑えている
  • DJ用のEQ"アイソレーター"で低域を抜いたような軽い音にして"焦らす"効果を与えて期待感を煽っている。

今回の作業

  • セッションビューで作業した。空いているシーンにお手本の音源を置き、PCのキーボードをアサインしてキーを押すだけで聴き比べが出来るようにした。随分作業効率がアップした。
  • 再現するためキックには"EQ Three"をかけて低域を抜いた。お手本を参考に"FreqLow"を155 Hz、FreqHiを1.76KHzに設定して中域だけ残して軽い音にした。また、お手本を参考にDrum Rackで鳴らすキックのTransposeを-8にしてベタッとした感じのテイストを狙った。

"Arpeggiator"の設定はお手本参考に試行錯誤して苦労した。

  • 前段のPitch -12は 音を低くすることでまろやかにするため
  • Style は"Up & Down"。お手本をよく聞くと上がってから下がるという動きをしていた。
  • Rateは"Free" に。お手本のアルペジオは曲のテンポと完全にシンクはしてなくて16分が少しもたるような感じで、微妙に合ってない気持ちよさ。それを真似した。


  • 音源はOperatorを使用。三角波(Tri)でAのみ使用。音に澄んだ感じを出すため


Ping Pong Delayは中域に設定してお手本のまろやかさを狙った。

ヴォコーダー パート

  • フリーのVST、"TAL Vocoder"を使用してみた。

使い方は"TAL Vocoder"を"Send Track"に置き、声を録音したAudio Trackとシンセの演奏を録音したAudio or Instrument Trackを用意。
声、シンセの"Audio to"は'Sends Only"に。パンを"声は右"に、"シンセは左"に振り切る。

ヴォコーダー パートの和声はこの通り


ヴォコーダー用のシンセは今回これを使用。

  • 声を録音するのに結構苦労した。「みっないっ まっです」などと歌って何度もトライする必要があったw