iPhoneのGarageBandで作ったループをiPhoneだけでバックグラウンド再生させるためにした工夫を記事にしました(MultiTrack DAWの使い方)
AbletonやMPC1000などで作ったバックトラックをiPhoneのiPod(ミュージック)アプリに入れて歩いているときなんかによく聴き返している。
昨日は歩いているときに気分が良くて一番新しいトラック(マイナーコード)にのせるラップのイメージが浮かんだ。ラップを口ずさむというよりはイメージしながら試してみたらメジャー寄りな響きのほうが合う気がした。
その場で何か具体的に試行錯誤してみたくなったのでiPhoneのGarageBandのスマートギターとスマートドラムでループを作ってみたらイメージにぴったりなC-Gmのループが出来た。
ループ再生させながら歩いていたら言葉の断片が決まってきた。それをメモしたくなったのでメモアプリに切り替えたらGarageBandの再生は止まってしまった。バックグラウンドで再生できるか試したら出来ないようだった。仕方ないから無音状態でメモをして、またGarageBandに戻って言葉が浮かんだらメモアプリでメモるというのを繰り返した。
GarageBandで作ったループを聴きながらメモできたらいいなあと思って帰宅してから次のやり方を試したらうまくいった。
↓このバックグラウンド再生対応の波形編集アプリを利用するやり方です。
- 概要を図解します。
(ちょっと図が多くてゴチャゴチャしてしてるが実際に再現するときにはきっと役立つと思う。)
1.GarageBandで組んだループを自分にメールする
編集をタップするとプルプルするんでソングをタップして選択する。
2.受信したメールの添付ファイルをMultiTrack DAWで開く手順
MultiTrack Dawのアイコンをタップ。
3.MultiTrack DAWに切り替わるとBins(Bin=入れ物という意味)の画面に出るのでペーストボードにループをコピーすることでトラックにペースト可能になる。
4.以下にトラックの画面からBinsへ入ってペーストボードへコピーするやり方も記載。
5.MultiTrack DAWでループ再生
要注意!MultiTrack DAWはヘッドフォンとスピーカーの切り替えはヘッドフォンの抜き差しではなくここで切り替える。
6.メモアプリに切り替えてもMultiTrack DAWはバックグラウンド再生してくれるし、iPhone本体のスリープボタンを押して画面をロックした状態でも再生可能。
MultiTrack DAWをバックグラウンド再生しながらメモアプリに切り替えたときの画面。
以上です。
MultiTrack DAWは波形編集アプリとしてはパソコンのDAW並に波形が超拡大できてちゃんと意図した位置を切り貼り出来る(写真や文字を拡大するときのよう日本指でピンチ操作するだけ)。安定性も良いのでオススメ。iPodから曲を読み込むことも可能なので自分で作った曲をiPodに入れておいてラップ(声や歌)を重ねたくなったときにFOSTEX AR-4iと一緒にブースに持ち込んで録音したりという活用をしている。ファンの音などナシにとても静かに録音したりできて便利だ。MultiTrack DAWのエフェクトはコンプやEQ、リバーブ、ディレイが使える。
基本的には直感的な操作でUndoも効くので安心してあちこちを押したりタップしたりして試してみるとすぐ馴れるはず。
- MultiTrack DAWについてはこの記事も参考になるかもしれない。
(3/10,12ちょこっと追記)FOSTEX AR-4iでiPhone4Sが圏外になる問題がiOS5.1で解決!・AR-4i用に延長ケーブルを注文 ・MultiTrack DAWで録音
http://d.hatena.ne.jp/coldplayer/20120309
- 補足
一度メールしているのはループがスマート楽器によるものだから。
オーディオのループならINTUAのオーディオコピーにGarageBandもMultitrackDAWも対応しているので単純にコピーして持っていくことが出来る。
例えば、iKaossilatorで書きだしたループをGarageBandやMultitrackDAWにペースト出来る。
- オーディオコピーの対応アプリ一覧
(最新のものではないので例えばiKaossilatorは載ってないが役立つ)
http://code.google.com/p/intua-audio-sharing/wiki/CompatibleApps
- 余談
ついでにGarageBandの新機能を使ってYouTubeにループをアップロードしてみた。道端で3G回線経由でやってみたが、数十秒の短いループだったからかアップロードも一分以内くらいで出来てYouTubeアプリですぐ再生できて驚いた。
- 余談その2
MultiTrack DAWで書き出しを行うときにMixdownボタンが下の方に隠れているので注意。